「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年4月26日金曜日

魚を丸飲みするスナメリの口蓋は?     How about the palates of finless porpoise that swallo fishes

スナメリの仲間は捕まえた魚を丸飲みし、センザンコウは長い舌で舐め取ったアリをそのまま飲み込む。スナメリは同歯性の歯を持ち、センザンコウには歯は無い。哺乳類は異歯性の歯を持つものが多いが、クジラの仲間は同歯性のものとなる。

スナメリの口蓋は平で口蓋骨末端に向かって盛り上がっている。一方、センザンコウの口蓋は中心線に向かって深く凹んでいる。


図1.スナメリNeophocaena phocaenoides(左)とパラワンセンザンコウManis culionensis(右)の口蓋
スナメリを含むイルカの仲間は全て同じよう口蓋だ。口蓋骨が後鼻孔に向かって盛り上がる(実際には、下向きになる)のは魚と一緒に飲んだ海水を吐き出すことと関係しているのだろう。また、センザンコウの口蓋の中心線に向かって凹んでいるのは長い舌の出し入れに必要なのだろう。

口蓋の形状についてこれまでの事をまとめると、ネコのように丸飲みする動物の口蓋は平で、左右の歯列はハの字状に開くが、サルやシカのように良く咀嚼する動物の口蓋は中心線付近が凹み、左右の歯列は放物線状の少し閉じるようになる。

2024年4月25日木曜日

ハナミズキ

庭のハナミズキが咲いている。これは二階のベランダから撮った(図1)。
このハナミズキの幹に巣箱を架けているが、巣箱が小さいからだろう。昨年はシジュカラやスズメが覗いたが、巣作りはしなかった。やはり、大きい巣箱を作らねばならないかな?あと1ヶ月もすると小鳥が巣を作るかどうかが決まるだろう。
図1.ハナミズキの花

イヌ型亜目の動物の口蓋は? How about the palatines of Caniformia?

 食肉目の中でもイヌ型亜目の動物はネコ型亜目に比べるとどの科の動物も頬歯の数が多い。ネコたちとは違って良く咬んでから飲みこんでいるのだろう。先ず、口蓋を見よう。図1のイヌ科の動物たちの口蓋はやや凹んでおり、左右の歯列がハの字状に広がっているのではなく、閉じるようになっている。次にイタチ科も見よう。これらの口蓋も中心線付近が少し凹んでいて、歯列最後位の臼歯が臼状に潰れている。


図1.左:イヌCanis familiaris 中:タヌキNyctereutes pryocyonoides 右:ホッキョクギツネVulpes lagopus

図2.左:アナグマMeles meles 中:テンMartes melampus 右:イタチMustera itatsi
では、アライグマやクマはどうだろう?アライグマもツキノワグマの口蓋は凹んでいる(図3)。かれらの裂肉歯はその用を成さず、臼歯は食物を潰すように特化し、ツキノワグマではイノシシの同じように磨り潰すようになっている。

図3.左:アライグマProcyon lotor 右:ツキノワグマUrsus thibetanus
このようにイヌ型亜目の動物たちは、肉食と果実食やクマのように植物全体を食べる雑食性に変化しており、口蓋や歯列も変化している。

2024年4月24日水曜日

雨中の箱根     Hakone in the rain.

雨が降る中、箱根・仙石原のホテル一泊で知人の傘壽の祝いを7人で行った。箱根は雨に濡れた新緑が綺麗で、マメザクラが咲き、八重桜が咲き、ミツバウツギが咲き、シャガが咲き、雨空であったが車による散歩のようであった。
帰路、芦ノ湖テラスの「玉村豊男ライフアートミュージアム」に立ち寄る。
図1.玉村豊男ライフアートミュージアム
図1.芦ノ湖テラス内から雨に曇る芦ノ湖

2024年4月23日火曜日

丸飲みするネコ科の口蓋        Palate of Felid that swallow whole.

サルや反芻類のように咀嚼をする口蓋は凹んで左右の歯列は放物線状に並ぶ。が、咀嚼をしないで食物を丸飲みするネコは平たい口蓋であり、左右の頬歯はハの字型に並ぶ。口蓋が平たくてハの字型に左右の歯列が並べは小さく咬み切れていない食物をそのまま食道に押し込むのに適していると云える。ネコの他のネコ科の手持ちの頭骨はヤマネコとチューイ(スワヒリ語でヒョウの意)がある。ヤマネコはネコ属なので、ヒョウ属のチューイを見る(図1)。ネコと同じように口蓋は平だ。じゃー、ネコ型亜目のハクビシンやマングースはどうだろうか?
 
図1.ネコFelis catus(左)とヒョウPanthera pardus(右)の口蓋比較
ハクビシンとマングースの口蓋は左右の上顎骨口蓋突起や口蓋骨が接し癒合している中心線の部分が少し凹んでいる(図2)。ハクビシンは老令・若令・巣立ち直後の頭骨を持っているので、比較すると、老令→若令→巣立ち直後と幼い個体ほど口蓋の中心線部分が凹んでいる(図3)。マングースでは左右の歯列がハの字状になっていない。


図2.ハクビシンPaguma larvata(左)とマングースHerpestes javanicus(右)の口蓋比較
図3.ハクビシンの口蓋比較 左:juvenile 中:young 右:full adult
ネコやヒョウは咀嚼しないが、ハクビシンやマングースは口蓋が少し凹んでいるので、少し咀嚼するようだ。だから、ネコやヒョウに比べて頬歯の数が多いのだろう。ネコは3前臼歯+1臼歯であるが、1臼歯は実際には役に立っていないだろう。ハクビシンやマングースは4前臼歯+2臼歯である。これらの第一臼歯は食物を潰す機能をもっている。

相変わらず、ロシアからウクライナへの攻撃が続いている。米国はようやく援助金を出すことになった。日本の政治は、裏金問題で揺れている。ウクライナへの援助を与野党で話し合ってもらいたいものだ。

2024年4月22日月曜日

反芻するシカとカモシカの口蓋も凹む    Palates of deer and serow that ruminate are also concave.

 サルの仲間の口蓋は凹んでいて歯列は放物線を描くようだった。一方のネコの口蓋は平で歯列はハの字型であった。食物の摂取の仕方で、サルの仲間は臼歯で咀嚼を繰り返すが、ネコは咀嚼は殆どなく丸飲みのようであり、サルの食物の摂取の仕方が、口蓋に表れていると考えた。

サルと同じように口に入れた食物を何度も頬歯で咬む行動をする動物に反芻類のシカやカモシカがいる(図1)。何度も咀嚼すると云うことは左側で咬んでいたものを右側に移動して噛み、また、左側へ移動させて咬む。この咬んでいる物を移動させるのが舌や頬の運動だ。移動させるには口蓋が凹んでいる方が、食物を上に上げて反対側へ移動させさせ易いと云うことだろう。

さらに、草食性のウサギの仲間もそうだ(図2)。シカ、カモシカの左右の頬歯は放物線を描くようになっており、ハの字型ではない。それは面白い事にウサギでもそうだ。

  
図1.シカCervus nippon(左)とカモシカCapricornis crispus(右)の凹んだ口蓋
図2.ノウサギLepus brachyurus(左)とカイウサギOryctolagus cuniculus(右)の凹んだ口蓋
シカやカモシカ、ウサギたちの歯が放物線を描くように並んでいるのは、咬んでいる内は食道の方にまだこなれていない食物が移動しないようにする手立てなのかな?っと考えられる。

2024年4月21日日曜日

良く咬む動物の口蓋は凹む       The palate of animals that chew well is concave.

サルとネコの頭骨の裏側(底面)の口蓋部分(上顎骨口蓋突起と口蓋骨)を見ていて、大きな違いがある事に気がついた。それは、サルの口蓋は凹んでいるが、ネコではほぼ平である(図1)。また、サルの左右の歯並びは切歯を頂点とした放物線を描くが、ネコではハの字型になる(図1)。


図1.サバンナモンキーChlorocebus aethiops(左)とネコFelis catus(右)の口蓋の違い
この口蓋部分が凹むのは、ニホンザル、カニクイザル、キイロヒヒ(図2)もハヌマンラングール、レッドコロブス、リスザル(図3)もヒトもそうだ(自分の上顎を触ってみて!)。

図2.ニホンザルMacaca fuscata(左)、カニクイザルM.fascicularis(中)、キイロヒヒPapio cynocepharus(右)の口蓋


図3.レッドコロブスProcolobus badius(左)、ハヌマンラングールSemnopithecus entellus(中)、リスザルSaimiri sciureus(右)の口蓋
どうして、サルの仲間とネコでは口蓋の形状が違うのだろう。一つ言えることは、サルは雑食と葉食で、臼歯で食べた食物を何度も噛む。しかし、ネコは肉食で口に入った獲物は殆ど丸飲みだ。咀嚼ははとんどしない。この咀嚼をするか、丸飲みかの違いで、他の動物たちの口蓋を見てみよう。

2024年4月20日土曜日

美味しいお浸しの三つ葉

昨日、連れ合いが庭の草むしりをしているのかな?っと思っていたら、ミツバをザルに沢山採っていた(図1)。ぼくはミツバはただ茹でてお浸しで食べるのが好きだ。酒の肴にもなる。一昨夜は貰ったタケノコを肴にしてウィスキーを飲んだ。昨夕はミツバのお浸しだ!
昨日はウィスキーのサントリー角が切れたので、格安酒屋に散歩がてら行ってきた。1.92リットルのプラビンとバランタイン1リットル、ジャックダニエル700ccをザックに容れ、ついでにスーパーの魚売り場で鯛刺を買って戻ってきた。すぐ、鯛刺を切り、塩をまぶし、米麹を加えて掻き混ぜて、ジャムの空いたビンに詰める。これで、2,3日は鯛の塩辛で楽しめる。

ついこの間までは4時半頃になると暗くなったので、ウィスキーを飲み始めた。今は、6時頃でも明るいので、夕方のウィスキーを飲む時間が6時を過ぎてからになった。ぼくのウィスキーを飲む体内時計は日没の時間だっと云うことに気がついた。
図1.庭の三つ葉

齧歯目では後眼窩突起があるものと無いものがいる   In rodentia, some have postorbital process, others do not.       

食肉目ではイヌもネコも後眼窩突起が出ていたが、齧歯目では前頭骨から後眼窩突起が出ていない動物たちが多い。それだけ視覚には頼らずに嗅覚や聴覚、ヒゲの触覚によって食物を獲得しているのだ。アフリカオニネズミは地雷を匂いで感知するのに使われているAPOPO - Wikipedia
齧歯目の前頭骨を見てもらう。齧歯目はリスRisu、ヤマアラシYama、ビーバー、ウロコオリス、ネズミNezuの5型亜目に分けれれている(齧歯目 - Wikipedia)。手持ちの齧歯目の頭骨ではRisu、Yama、Nezuの3亜目のものだけだ。
図1.左:NezuアフリカオニネズミCricetomys emini 右:YamaヌートリアMyocasor coypus
図2.左:NezuハムスタMesocricetus sp. 右:NezuハタネズミMicrotus montebelli

図3.左:NezuアカネズミApodemus speciosus 右:NezuラットRattus norvegicus

図4.左:NezuハツカネズミMus musculus 右:YamaモルモットCavia porcellus

図5.Risu 左:ムササビPetaurista leucogenys 右:リスSciurus lis

図6.Risu 左:アメリカモモンガGlaucomys volans 右:キタリスSciurus vulgaris
リス科のムササビ、モモンガ、リスが後眼窩突起を持っているのは樹上生だが、地上性のシマリスやプレーリードックも後眼窩突起を持っている。シマリスやプレーリードックの祖先は樹上性だったが、地上へ降りたのであろう。リスの仲間は樹上生活で、枝から枝へ跳び移るので視覚は齧歯目の中では良い方だが、ムササビはぼくに気が付かないですぐ1メートルもない樹上に来たり、シマリスは近寄ってきてぼくのストックの臭いを嗅ぐまでぼくに気が付かなかった(図7)。そう云う意味ではクマやアナグマ並みとは云わないがシマリスやムササビでさえも相当目が悪い。
図7.シマリスがストックの匂いを嗅ぐ 釧路湿原で2008年7月
ぼくらヒトは視覚の動物だから、目で見て色や形で物を判断する。しかし、サルを除く多くの哺乳類は白黒に近い世界で生きているので、静止していると物を判断できない。しかし、動くとそれが、木か人か他の動物か判断できる。ぼくらは動いている物よりも静止している物の方がしっかり認識できる。それは色や形状がしっかり判るからだ。しかし、色や形状がはっきりしない夜間の星や月の光の下では、動かなければ立っている人でさえ気が付かない。だから、また、云わせてもらう。クマに出遭っても風がクマの方から吹いているならばぼくらが静止している限り認識されない。声を出してはいけない。