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2015年4月29日水曜日

ヤモリ、カナヘビ、トカゲの前顎骨の歯 The teeth in premaxilla of gecko, grass lizard & skink

ほねやさんからのコメントであのデッキブラシ状の歯は前顎骨から出ている歯であることが解った。ともかく、ヤモリ、カナヘビ、トカゲのこの前顎骨から出ている歯をアップする。

上顎と下顎の歯は生きている時にも外から見ることができる。
しかし、ブラシ状の歯はどこにあるのか不明だったが、前顎骨から出ているなら、
前歯=切歯だ。
カエルの上顎骨では前顎骨premaxillaと上顎骨maxillaの区別は無かった。
イモリやサンショウウオではどうかまだ不明だが、爬虫類になると前顎骨が明らかになるんだ。

先ずは、日本生息の爬虫綱・有鱗目・トカゲ亜目の3種類の仲間の不思議な歯
と上顎と下顎の歯を見てもらう。

Schlegel's Japanese geckoニホンヤモリGekko japonicusのpremaxillaから出ている歯
前顎骨から出ている歯だから切歯incisorということになるが、爬虫類の歯は
同形歯性homodontなので、切歯ということにはならない。では、前顎歯としておこう。
ニホンヤモリの下顎(Right)と上顎(Left)の歯

Japanese grass lizardニホンカナヘビTakydromus tachydromoidesの前顎歯
下顎(Left)と上顎(Right)の歯

Japanese five-lined skinkニホントカゲPlestiodon japonicusの前顎歯
上顎(Left)と下顎(Right)の歯

これらヤモリ、カナヘビ、トカゲの不思議な前顎骨から出ている歯(前顎歯)を一緒に並べてみた。
こんなに大きさが異なる。
G:ヤモリgecko、L:カナヘビgrass-lizard、 S:トカゲskink
Fig.1

 裏返して撮った。
Fig.2

ヤモリGは鋭い歯が7+、カナヘビLは5+、トカゲSは7+本ある。
トカゲSは左右同型の一対からなるのが明白だ。
ヤモリGも左右の同型のものが癒合しているのがFig.1のG先端の鼻骨突起で判る。
(Fig.1とFig.2の前顎骨から上に尖っている部分は鼻骨突起nasal processと云うようだ)
左右のものが癒合した赤の↓部分がV字状になっている。
これらのことから、Sの前顎骨と鼻骨突起の状態とG、Lの状態から、ここでアップしたトカゲSは完全な大人になっていないが、カナヘビLは完全な大人であり、ヤモリGはオトナになりかけている個体であると云えるのではないだろうか?

このことも、他のヤモリやカナヘビ、イモリの子供個体や老齢個体の不思議な歯を比較しないことには何とも言えないのかもしれない。

いずれにしてもほねやさんから教えてもらったサイトで上の不思議な物が前顎骨と歯であることが解ったので、そのうちトカゲの死体でも拾ったら、頭骨がバラバラにならないうちに
観察しなくては!
ほねやさんに感謝します。

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