「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年4月19日土曜日

ヒゲは何のため?

ぼくがヒゲを生やし始めて30年以上になる。動機は若く見られたくなかったことだった。 今朝、鏡を見て、剃り落そうかな?と少し考えてしまった。

哺乳類はケモノと云われるように顔から手足の甲まで毛でおおわれている。サルの仲間だけが顔に毛が少なく、顔を含む全身に少ないのは、サイやゾウやカバがいる。が、彼らは毛を少なくした代わりに皮膚を厚くしている。サルの仲間の顔に毛が少なくてもサイやゾウのように皮膚を厚くしているわけではない。
さて、哺乳類の口の回りに生える毛をヒゲと称し、この口の回りの毛は、機能上2つに分けられる。1つは、モグラやネズミの仲間やイヌやアザラシの仲間などがもっている感覚毛と称される細いがしっかりした毛と、もう一つは、ヤギのアゴヒゲとサルの仲間に見られる口髭であり、仲間に見せる毛である。

サルの仲間のヒゲを見ていただこう。
パタスモンキーErythrocebus patas、アフリカ生息
http://animaldiversity.ummz.umich.edu/site/resources/corel_cd/patas.jpg/view.html
ブラッザモンキーCercopithecus neglectus、アフリカ生息
http://www.theprimata.com/cercopithecus_neglectus.html
エンペラータマリンSaguinus imperator 南米生息
http://animaldiversity.ummz.umich.edu/site/resources/mzm2/61.mr2.jpg/view.html
いずれも立派なヒゲである。これらのサルたちはオスもメスも同じようなヒゲをたくわえている。
両性ともヒゲが生えているが、パタスではオスの体はメスの倍くらい大きく、長い犬歯をもっている。
ブラッザモンキーもオスの方がメスよりも大きな体を持ち、犬歯が長く鮮やかブルーの睾丸を持っている。 エンペラータマリンは500g前後の小さなサルで、両性ともヒゲをたくわえるが、オスはメスよりも大きい体をもつ。

いずれのサルたちもオトナになるにつれてヒゲが立派になる。性別に係わりなく伸びるので、ヒゲは仲間に対して性成熟に達したことを示している。
人では、オスだけが思春期以降、ヒゲが濃くなり始めるので、二次性徴としての性成熟の象徴なのだ。
人はサルたちとは違ってオスの犬歯の長さはメスのように短くなって性的二型が小さくなっている*。不精ヒゲは毛嫌いされ、さらにヒゲさえも剃り落として、最近では化粧までしてメスの顔に近づけようとしている。ますますオスはメスらしくなろうとオスらしさを失いユニセックスの道へ進んでいく。
オスらしさを取り戻さなければ、父親の存在も危うくなる。

ぼくは、ヒゲを残すことにした。
*:オスの犬歯がメスの犬歯の長さに比べてはるかに長いのはニホンザルや、ヒヒ、チンパンジーなどアジア・アフリカに棲む狭鼻猿である。ただし、テナガザルは両性とも長い犬歯をもつ。

0 件のコメント: